Spirulina platensisの増殖に関する研究 : (II)独立栄養条件下での増殖の動力学
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概要
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Sprulina platensisの純化された株を使用して, 次のような増殖特性が示された.(1)比増殖速度(μ)は8.5〜10.5のpH範囲で, pHに無関係である.(2)最適温度は35℃〜37℃にある.(3)対数増殖が進行している, うすい細胞濃度の培養期で, μと与えた光の強さ (I_0) とは, μ=μ_mI_0/(I_0+K_L)の形で表される.ここで, K_Lは与えた光に対する飽和定数(klux)である.35℃で, μ_m=2.2 day^<-1>, K_L=10 kluxであった.上のMonod-typeの式を基礎として, 対数増殖期に続く直線増殖期の増殖速度式が導かれた.一様な細胞濃度と一様な厚さ(h_1)をもつ培養に対して, 我々は, dx/dt=(μ_m/αh_1)・lm(I_0K_L^<-1>+1)なる式を得た.ここで, αは単位細胞濃度当りの吸光係数を表わす.この等式はI_0値が固定されたとき, 直線増殖期の増殖速度の一定性によく一致するように思われたが, 上式から計算されたK_L値はI_0が増加するにつれて, 見かけ上減少した.この矛盾の原因が考察された.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1972-03-25
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