VLIWマシンのための非数値計算応用向き広域命令スケジューリング手法
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概要
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VLIWマシンにおいて非数値計算応用プログラムに対して高い性能を達成するには, 任意のパスからの命令移動を行う広域命令スケジューリングが必要である. しかしこれまでの手法は, スケジューリングのウインドウの出口近くにおける並列度の低下や, 繰返し確率の高くないループに対する最適化に対して, 十分な考慮がなされておらず, 最適化が十分ではなかった. 本論文では, これらの問題に対する最適化手法を提案する. 広域命令スケジューリングでは, 分岐を越える投機的命令移動が重要であるが, 我々は, これを支援するプレディケーティングと呼ぶハードウェア機構を提案している. プレディケーティングは投機的命令移動に関する制限を取り除くので, コンパイラは最適化能力を最大限発揮できる. プレディケーティングを備えた4命令発行のVLIWマシンに対する評価の結果, 本スケジューリング手法を用いれば, 17%性能を改善することができ, その結果, スカラ・マシンの2.40倍の性能が達成できることを確認した.
- 1997-09-15
著者
-
中西 知嘉子
三菱電気株式会社システムLSI事業化推進センター
-
安藤 秀樹
名古屋大学大学院工学研究科電子情報学専攻
-
原 哲也
三菱電気株式会社システムLSI事業統括部
-
中屋 雅夫
三菱電気株式会社システムLSI事業化推進センター
-
原 哲也
三菱電機株式会社マイコン・ASIC事業統括部
-
中西 知嘉子
三菱電機株式会社システムLSI開発研究所
-
中屋 雅夫
三菱電機株式会社システムLSI開発部
-
安藤 秀樹
名古屋大学
-
中西 知嘉子
三菱電機株式会社 システムlsi事業化推進センター
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