分岐先バッファにおける分岐先情報の削減
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概要
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パイプライン方式のプロセッサにおいて、分岐によるパイプラインの乱れは性能向上を阻む大きな原因となっている。この分岐ペナルティを低減させるために通常のパイプライン・プロセッサでは分岐予測を導入している。静的に予測を行う方式ではコンパイラヘの負担が大きく、また、静的な予測結果を命令を介してプロセッサに伝えるためオブジェクト・コードを変える必要がある。これに対して、分岐先バッファを用いた分岐予測方式は、命令の実行時に動的に予測を行うので、オブジェクト・コードの互換性を保つことができるという利点がある。しかしその欠点は、予測に必要な情報を保持するための分岐先バッファ(BTB:Branch Target Buffer)と呼ばれるハードウェアが必要であることである。本稿では、従来BTB方式の問題点であるハードウェア量を削減するための方式を提案し、その構成、動作、および、性能について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
-
中西 知嘉子
三菱電気株式会社システムLSI事業化推進センター
-
安藤 秀樹
名古屋大学大学院工学研究科電子情報学専攻
-
原 哲也
三菱電気株式会社システムLSI事業統括部
-
中屋 雅夫
三菱電気株式会社システムLSI事業化推進センター
-
原 哲也
三菱電機株式会社マイコン・ASIC事業統括部
-
中西 知嘉子
三菱電機株式会社システムLSI開発研究所
-
中屋 雅夫
三菱電機株式会社システムLSI開発部
-
安藤 秀樹
三菱電機株システムlsi開発研究所
-
中西 知嘉子
三菱電機株式会社 システムlsi事業化推進センター
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