スーパスカラプロセッサ-SARCH-のコードスケジューラ
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概要
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我々は,スーパスカラアーキテクチャを採用した,命令レベルの並列処理プロセッサSARCHの開発を行っている.命令レベルの並列実行によって高い性能を実現するためには,効率が良くハードウェアの負荷が少ない並列実行の機構が必要となる.SARCHでは,ブースティング方式により投機的実行を行い,より大きな命令レベル並列の実現を図ると共に,分岐,シーケンシャル双方向の命令プリフェッチをキューを用いて実現し,性能低下の主因である分岐遅延を最小化している.これらの機構は,実行時におけるハードウェアの負荷を少なくできるが,コンパイラによる適切なコード移動が必須となる.そのため,我々は,基本ブロック内のコードの並列化に加え,命令の並列度向上のためのブースティングおよび分岐遅延緩和のためのスケジューリングを行うコードスケジューラを開発した.ベンチマークによる評価の結果,スケジューリングを行うことにより約52%性能が向上し,スカラプロセッサの1.75倍の性能を得ることができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-05-25
著者
-
中西 知嘉子
三菱電気株式会社システムLSI事業化推進センター
-
安藤 秀樹
名古屋大学大学院工学研究科電子情報学専攻
-
中屋 雅夫
三菱電気株式会社システムLSI事業化推進センター
-
中西 知嘉子
三菱電機株式会社システムLSI開発研究所
-
中屋 雅夫
三菱電機株式会社システムLSI開発部
-
町田 浩久
三菱電機(株)システムlsi開発研究所
-
町田 浩久
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
安藤 秀樹
三菱電機株システムlsi開発研究所
-
中西 知嘉子
三菱電機株式会社 システムlsi事業化推進センター
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