非数値計算プログラムにおけるスレッド・レベル並列性の限界

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概要

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本論文では、非数値計算プログラムにおけるスレッド・レベル並列性の限界を、最近の2つの技術の方向性に注目して、定量的に調査した。1つは、より多くの並列性を引き出すために、より低い制御構造レベルで並列化するコンパイラ技術である。もう1つは、スレッド間の依存制約を緩和する投機的実行である。この中でも今回は投機的送信について評価した。評価の結果、従来のループや関数レベルの並列化では十分な並列性を引き出すことができないが、制御依存解析を行い基本ブロック・レベルで並列化すれば非常に大きな並列性を引き出せることがわかった。また、投機的送信は基本ブロック・レベルで並列化した場合で、制御が複雑なプログラムにおいて有効であることがわかった。
一般社団法人情報処理学会の論文
2000-11-29

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