パパイア未受精胚珠からの不定胚誘導と植物体再生
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概要
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開花前の子房から胚珠を摘出し各種のサイトカイニン, オーキシン, ジベレリンを含む培地で培養を行った結果, ジベレリン混合物(GA_380%以上, GA_1+GA_4約10%, GA_2+GA_7微量)およびGA_3を含む培地の暗黒培養で不定胚誘導が認められた.サイトカイニンおよびオーキシンを含む培地では不定胚誘導は見られなかった.また, 各種のジベレリンを含む培地で未受精胚珠を暗黒培養すると, ジベレリン混合物, GA_3, GA_4で不定胚誘導が見られたが, GA_1, GA_5, GA_7添加培地では不定胚誘導は認められなかった.不定胚は胚珠から直接誘導され, 奇形子葉をつけた異常胚も数多く認められた.誘導された不定胚をホルモンフリーのMS培地に置床し植物体再生を試みた結果, ジベレリン混合物で誘導した不定胚から18.6%, GA_3およびGA_4で誘導した不定胚からはそれぞれ26.4%, 26.9%とほぼ同率で植物体が再生された.置床した不定胚の内, 順化まで至った植物体は全処理区の合計で44個体(7.2%)であった.誘導した一部の不定胚では四倍体(4n=36)および異数体も確認されたが, 順化した再生植物体はすべて二倍体(2n=18)であった.また, 再生植物体のRAPD分析を行った結果, プライマーRA-1, RA-47を用いた場合, 親株とは異なるバンディングパターンを示す個体も確認された.従って, 再生植物体の一部は, 半数性の生殖細胞起源であると推察された.
- 園芸学会の論文
- 2000-03-15
著者
-
萱野 暁明
農林水産省農業生物資源研究所
-
知念 功
琉球大学
-
徳元 正和
沖縄県農業試験場
-
知念 功
琉球大学農学部
-
田部井 豊
生物研
-
IWASAKI Hironori
Center for Nuclear Study, University of Tokyo
-
知念 功
琉球大学農学部生物資源学科
-
屋 宏典
琉球大学農学部応用生物化学研究室
-
屋 宏典
琉球大学遺伝子実験センター
-
屋 宏典
宮崎大学
-
屋 宏典
琉球大生物資源
-
屋 宏典
琉球大学医学部遺伝子センター
-
田部井 豊
農林水産省農林水産技術会議事務局
-
萱野 暁明
独立行政法人農業生物資源研究所
-
田部井 豊
独立行政法人農業生物資源研究所
-
岩崎 公典
琉球大学農学部
-
IWASAKI Hirononi
Center of Nuclear Study (ONS), University of Tokyo
-
Iwasaki Hirononi
Center For Nuclear Study (cns) University Of Tokyo
-
萱野 暁明
生物研
-
徳元 正和
沖縄農試
-
萱野 暁明
独立行政法人農業生物資源研究所植物生命科学研究所新生物資源創出研究グループ・新作物素材開発研究チーム
-
萱野 暁明
農林水産省農林水産技術会議事務局
-
岩崎 公典
Div. Of Molecular Biotechnology Center Of Molecular Bioscience Univ. Of The Ryukyus
-
屋 宏典
琉球大学農学部
-
IWASAKI Hironori
Center for Nuclear Study (CNS), University of Tokyo
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