2. マッシュルーム脂質の分析(甘蔗産業食品の栄養化学的研究)(農芸化学科)

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概要

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沖縄産マッシュルームは, 水分が89.6%であり, それを凍結乾燥した後(水分11.2%)脂質を定量した結果, 総脂質が4.6%であった。その中リン脂質が最も多く1.69%で, 次にステロールが1.4%, トリグリセリドが1.10%であった。そのリン脂質についてはTLCを行なった結果, ホスファチジルエタノールアミンのスポットが顕著であった。またホスファチジルコリンとホスファチジン酸のスポットも検出された。次にステロール分画についてUVスペクトルを測定した結果, 262,270,281,292nmに吸収スペクトルがみられ, エルゴステロールの吸収スペクトルとよく一致した。また同分画をTLCにかけた結果もエルゴステロールのRf値と一致した。次に総脂質の脂肪酸組成を調べた結果, 主要脂肪酸はリノール酸であり, その割合は82%であった。次にパルミチン酸が多く約10%であった。
琉球大学の論文
1978-12-01

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