モモ果実の光合成による ^<14>CO_2 の取り込みについて(農学部門)

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概要

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1)果実の発育に伴う糖および有機酸の変化が, 基本的には, 果実自身の代謝反応に依存するのかどうかを調べるために, ^<14>CO_2を用いて果実そのものの光合成を調べたところ, 各生育時期とも糖区分に最も多くラベルされており, しかも生育後期になるにしたがって糖区分でのシュクローズの占める割合が増加した。2)果実の光合成物質の生育に伴う果実内変化は, 生育の時期により異なり, とくに生育第2期ではシュクローズのラベルが増加し, グルコースおよびフルクトースが減少する傾向を示した。このことから, 果実のシュクローズ含量が増加する内的変化は, すでに第2期に生じているものと考えられ興味ある点であった。3)採取果は着生果に比べて, いずれの時期でもシュクローズに多くラベルされており, 果実を取って4時間も経過すると, 果実内に相当の生理的変化が起こっているものと予想された。
京都府立大学の論文
1982-11-20

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