カキの隔年結果防止に関する研究 II : 花芽分化期前後における葉内の窒素, 炭水化物ならびに核酸の消長について(農学部門)

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概要

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平核無成木(約30年生)を用い, 1968年と1969年にわたって, 花芽分化期前後において着果の有無による新梢葉内の窒素, 炭水化物ならびに核酸の変化を調査した。その結果, 花芽分化前にでんぷんが集積され, 分化期に入って減少するのに対し, 全糖および非還元糖は分化前に低く, 分化期に入って著しく増加した。全窒素の変動は著しくなかったが, アミノ態窒素は分化前に低く, 分化期に入って増加した。これらの関係は着果の有無ならびに上部, 下部葉別にかかわらず同様な傾向がみられたが, 概して無着果枝葉内含量は着果枝に比べて多かった。アルコール可溶性P, 酸可溶性Pは下部葉において分化前で多く, RNA-P, DNA-Pは無着果枝葉内含量が多く, かつ分化前のほうが多かった。
京都府立大学の論文
1971-10-15

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