仮想化現実環境モデルに基づく携帯カメラの位置方位推定に向けて(VR一般,人工現実感)

概要

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拡張現実を利用したアプリケーションを利用するためには,カメラの絶対位置・方位の推定手法を利用した初期化,および誤差の蓄積に伴う再初期化が必要な場合が多い.そこで,屋内環境において携帯端末に搭載されたカメラによって撮影した画像から,撮影時のカメラ位置・方位を推定するシステムの実現に向けて,仮想化現実環境モデルと撮影画像から撮影時のカメラ位置・方位を推定する手法について議論する.本稿では,撮影画像と仮想化現実環境モデルのマッチング方法として,疎な推定と密な推定を組み合わせた方法を提案する。疎な推定では、撮影画像とモデルから生成した画像の類似度により撮影位置の範囲を絞り込む手法を適用し、密な推定では絞り込んだ画像特徴のマッチングにより範囲を対象として撮影位置方位を推定する手法を適用する。本稿は、疎な推定への適応を想定し、Sum of Squared Difference(SSD),正規化相互相関(ZNCC),色相・彩度のヒストグラムをべ一スとした3つの類似度尺度を定義し、類似度の分布傾向を調査した結果について報告する.
2011-06-21