アルファルファ緑葉抽出物及び搾汁残渣中タンパク質及びカロチノイド収量に及ぼす原料の生育時期の影響

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アルファルファを生育期から結実期にかけて3〜5日おきに収穫し,細断後そのままあるいは1g/kgのエトキシキンを混和したのち圧搾し,搾汁及び搾汁残渣を得た。搾汁は蒸気により瞬時に90℃に熟し,生じた凝固物を連続遠心機で分離し,凍結乾燥した。この乾燥物を以後,緑葉抽出物と呼ぶ。搾汁浅渣は直接凍結乾燥した。これらを分析に供するまで冷暗所(-18℃)で貯蔵した。成熟期に近ずくにしたがって,原料乾物収量が増加する一方,タンパク質,β-カロチン及びキサントフィル含量は減少した。緑葉抽出物のタンパク質含量は生育時期の影響を受けず一定であったが,β-カロチン及びキサントフィル含量は生育後期以後に急激に減少した。緑葉抽出物収量は生育後期がもっとも高かった。搾汁残渣中への乾物及びタンパク質収量は,開花盛期に急激に増加した。この増加は緑葉抽出物としてのこれらの収量の減少を伴うところから,機械的な細胞壁の破壊が低下したことによるものであろう。搾汁残渣のβ-カロチン及びキサントフィル含量は生育に伴い減少したが,含量が少ないため緑葉抽出物の場合ほど明瞭ではなかった。処理過程におけるエトキシキンの使用は,緑葉抽出物及び搾汁残渣のいずれにおいても,β-カロチン及びキサントフィル含量を高めるうえで有効だった。
日本草地学会の論文
1996-01-31

アルファルファ緑葉抽出物及び搾汁残渣中タンパク質及びカロチノイド収量に及ぼす原料の生育時期の影響

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