1匹の羊における志賀毒素産生性大腸菌の長期間の排菌とO157の実験感染
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概要
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志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の羊からの長期間の排菌を調べるために,以前STECを分離したことのある1匹の羊を用いて15ヶ月間STECの調査を行った.その結果,STECは継続的に排菌され,39株のSTECが分離された.STECの糞便中の数は糞便1g当り1.7×10^3個であった.さらに,毒素非産生O157やStx2ファージをその羊に実験的に感染させても,毒素産生O157やStx2陽性細菌は分離できなかった.39株はStxl単独産生株で,毒素遺伝子の解析から3つに分類され,その内の1つはヒトのSTECと近いことが示された.以上よりSTECは容易に羊に定着し,その羊は長期間STECの排菌動物になりうるため,羊はSTECの保菌動物として重要な位置を占めているといえる.
- 社団法人日本獣医学会の論文
著者
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白幡 敏一
帯広畜産大学家畜微生物学教室
-
牧野 壮一
帯広畜産大学畜産学部家畜微生物学教室
-
度会 雅久
帯広畜産大学獣医学科応用獣医学講座
-
塚本 定三
大阪府公衆衛生研究所
-
金 スク
慶尚大学獣医公衆衛生学講座
-
朝倉 宏
国立衛研・食品衛生管理部
-
牧野 壮一
帯畜大・大動物特殊疾病研
-
塚本 定三
大阪府立公衆衛生研究所
-
度会 雅久
帯広畜産大学応用獣医学講座
-
渡会 雅久
帯広畜産大学応用獣医学講座
-
度会 雅久
帯広畜産大学 獣医・応用獣医
-
朝倉 宏
帯広畜産大学
-
金 スク
帯広畜産大学家畜微生物学教室
-
久里 明日美
帯広畜産大学家畜微生物学教室
-
武士 甲一
北海道立衛生研究所
-
牧野 壮一
帯広畜産大
-
白幡 敏一
帯広畜産大学家畜微生物学
-
白幡 敏一
帯広畜産大学家畜微生物学講座
-
白幡 敏一
帯広畜産大学畜産学部
-
Makino S
Obihiro Univ. Agriculture And Veterinary Medicine Hokkaido
-
Makino S
Obihiro Univ. Agriculture And Veterinary Medicine Hokkaido Jpn
-
Watarai Masahisa
Obihiro Univ. Agriculture And Veterinary Medicine Hokkaido Jpn
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