TNF-αとIFN-γはCorynebacterium pseudotuberculosis再感染マウスの防御免疫の成立に必要である
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概要
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C.pseudotuberculosis(羊仮性結核菌)再感染マウスにおける内在性TNF-αおよびIFN-γの産生状況と宿主防御における役割について検討した.初感染後28日目に本菌を再感染させたマウスの内在性TNF-αおよびIFN-γ産生は,攻撃後3時間目から認められ,24時間後にピークに達し,その後減少した.ホルマリン死菌体を添加した脾細胞培養系におけるTNF-αとIFN-γの産生は,感染2週から8週目に顕著に増大したが,IL-4産生は認められなかった.再感染時にTNF-αや抗IFN-γ単クローン抗体(MAb)を投与されたマウスの死亡率と臓器内菌数は有意に増大した.抗CD4MAb単独あるいは本抗体と抗CD8MAbを混合された再感染マウスの死亡率や臓器内菌数もまた顕著に増加し,内在性TNF-αとIFN-γの産生も抑制された.一方,抗CD8MAbの単独投与ではそのような抑制効果は認められなかった.羊仮性結核菌感染マウスの再感染抵抗性の誘導・発現におけるTNF-α,IFN-γおよびTh1細胞の重要性が示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
著者
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山田 学
(独)動物衛生研究所
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中根 明夫
弘前大学医学部細菌学
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白幡 敏一
帯広畜産大学家畜微生物学教室
-
中根 明夫
弘前大学大学院医学研究科感染生体防御学講座
-
中根 明夫
弘前大 医 細菌学
-
中根 明夫
弘前大学医学部細菌学室
-
中根 明夫
弘前大学・医・細菌
-
LAN Dinh
帯広畜産大学畜産学部家畜微生物学教室
-
牧野 壮一
帯広畜産大学畜産学部家畜微生物学教室
-
山田 学
帯広畜産大学畜産学部家畜病理学教室
-
牧野 壮一
帯畜大・大動物特殊疾病研
-
牧野 壮一
帯広畜産大
-
Lan D
Obihiro Univ. Agriculture And Veterinary Medicine Hokkaido Jpn
-
Lan Dinh
帯広畜産大学 畜産 家畜微生物
-
Bich Lan
Department Of Vetrinary Microbiology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
-
Lan Dinh
Departments Of Veterinary Microbiology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
-
白幡 敏一
帯広畜産大学家畜微生物学
-
白幡 敏一
帯広畜産大学家畜微生物学講座
-
白幡 敏一
帯広畜産大学畜産学部
-
Yamada Manabu
Department Of Veterinary Pathology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
-
Nakane Akio
Department Of Bacteriology Hirosaki University School Of Medicine
-
LAN Dinh
Research Management and International Relations, Hue University
-
Makino S
Obihiro Univ. Agriculture And Veterinary Medicine Hokkaido
-
Makino S
Obihiro Univ. Agriculture And Veterinary Medicine Hokkaido Jpn
-
Yamada Manabu
Veterinary Pathology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
-
中根 明夫
弘前大学医学研究科感染生体防御学講座
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