豚テシオウイルスによる灰白脳脊髄炎および離乳後多臓器性発育不良症候群を併発した子豚の1例(病理学)
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概要
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呼吸障害後に起立困難と歩行異常を示した子豚1頭の主要病変は,脳幹に優勢な灰白脳脊髄炎,全身リンパ組織におけるリンパ球の減数と細胞質封入体を伴う組織球浸潤および間質性肺炎から成った.豚テシオウイルス(PTV)抗原が前者の病変に,豚サーコウイルス2型(PCV2)抗原が後二者のそれらに存在し,PTV遺伝子が間脳から検出された.得られた成績から,本倒がPTVによる灰白脳脊髄炎およびPCV2と関連した離乳後多臓器性発育不良症候群(PMWS)を併発したことが示唆され,PMWSに伴う免疫抑制状態がPTVの脳への感染を促した可能性が伺われた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2008-05-25
著者
-
山田 学
(独)農業技術研究機構動物衛生研究所
-
山田 学
(独)動物衛生研究所
-
関 慶久
岩手県中央家畜保健衛生所
-
清宮 幸男
岩手県中央家畜保健衛生所
-
高橋 真紀
岩手県中央家畜保健衛生所
-
関 慶久
岩手県水沢家畜保健衛生所
-
Yamada Manabu
Department Of Veterinary Pathology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
-
高橋 真紀
岩手県中央家畜保健衛生所病性鑑定課
-
清宮 幸男
岩手県中央家畜保健衛所
-
Yamada Manabu
Veterinary Pathology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
-
山田 学
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 病態研究領域
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