時変 AR モデルのサブバンド適応同定におけるレート変換に関する一考察
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概要
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本論文では,時変システムのサブバンド適応システム同定において可能な最大間引き率を定量的に判定する条件式を導いている.従来,時変システムのサブバンド同定において,間引き率は過度に大きくできないことが実験的に報告されているが,その定量的評価について検討はなされていない.本論文ではまず,短時間不変性を仮定し,RWLS法で用いられる窓関係と時変モデルの時変量との関係を導く.また各チャネルでマルチレート化した場合の窓関数も同様に導出する.次に,これらの窓関係から与えられる収束特性を用いて,最大間引きを行った場合でもフルバンド処理の場合と同等以上の推定結果が得られる間引き率の条件を定式化している.更に計算機シミュレーションを行い,判定条件が有効であることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-08-25
著者
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