帰納的学習によるべた書き文のかな漢字変換における語の獲得

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概要

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日本語を計算機に入力する方法として、利用者側に負担が少ないべた書き文入力方式が、現在主流となっている。この方式には、様々な手法が提案されている。我々はその1つとして、べた書き文とその漢字かな混じり文から語の読みと表記の対を帰納的に学習して辞書を構築し、その辞書を参照しながら、確実性の高い語から順に変換を行う手法を提案している。本手法の学習処理部で従来は、文字列の比較のみで語の読みと表記の抽出を行っていた。このため、入力文によっては語と表記の対応が曖昧になり、すべてを完全に抽出できないという問題点があった。本稿では、この問題点を解決し、更に学習効率を上げるため、べた書き文とその漢字かな混じり文の比較を行う際、字種情報を用いた経験則を導入する手法を提案する。このことによって、辞書の登録語数の増大及び辞書の活性化が図られる。さらに、経験則の提案とその有効性を確認するために行った学習実験について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

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