中学校理科教科書の独自性 : 「力」の概念集団の特性・構造の比較
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概要
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本論文では,2社の中学校用理科教科書の第1学年で学習する「力」に関する部分に含まれている概念とそれらの関連が,それぞれ概念マップとして表現され,またそれらの特性や構造が相互に比較されている.比較は,両概念マップの共通概念,構造,全体の連結性,分類別概念数,強化・中立・弱化概念数,抽象度,半径,周辺点,論理性等についてなされている.比較の結果,各概念マップとも約100個弱の概念を含んでいるが,それらの内共通に含まれる概念は約半数であり,また各概念マップ内の概念間の関連等も異なることから,調査された「力」に関する部分に関しては,各教科書はかなり高い独自性を有していることが明らかにされている.とくに両者は,論理性の高さにおいて著しい差異を見せた.
- 日本教育工学会の論文
- 1989-12-20
著者
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