小学校教師の理科指導に関連する専門性の修得 : 出身専攻等による比較検討より
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概要
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関東地区の主として公立小学校に勤務する現職小学校教師を対象にアンケートを実施し,理科の学習指導上必要ないしは重要な知識や技能の修得について調査した。この結果,1)個々の教材に関する知識・理解,観察や実験の指導に関する基礎的な知識・技能の修得については,理科系専攻等出身の教師が教職就任時には優位に立つが,理科系以外の専攻等出身の教師もほとんどが教職経験10年頃までには修得する,2)表現や伝達の技能については,理科系以外の専攻等出身の教師では大方の者が教職経験10年頃までに概ね修得するのに対し,理科系専攻等出身の教師では修得時期に個人差がある,3)心理学的知識の修得については,出身専攻等による違いはほとんど存在せず,教職経験10年頃までに大方の教師が概ね修得する,4)情報処理に関する知識・技能については,出身専攻等に係わらず,現状では未修得の教師が多い,ということが明らかになった。
- 1998-06-30
著者
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