断熱不変量についてのマイクロ・コンピューターによるシミュレーション : 束縛電子と重い荷電粒子の衝突
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概要
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原子に線形的に束縛された電子の近傍を重い荷電粒子が通過する粒子衝突モデルをマイクロ・コンピューターでシミュレートする.重い荷電粒子の入射速度や衝突係数などのパラメーターを変化させることによって,束縛電子の断熱的あるいは非断熱的変化が得られる.断熱的変化の場合には,束縛電子の衝突後の状態は衝突前の状態と同一であることが示される.また非断熱的変化の場合には,重い荷電粒子から束縛電子へエネルギーの転移が起こり,それに対応して束縛電子の軌道は旧軌道から新軌道へジャンプする.すなわち,重い荷電粒子による水素状原子の衝突励起の古典論的描像が得られる.
- 日本物理教育学会の論文
- 1985-12-10
著者
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