HyperStation : 分散オブジェクト指向シェルHyperShell

概要

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個々人の能力を最大限に引き出すような計算機環境を構築することを目的に、計算機利用者の通信(Communication)、協同作業(Collaboration)、創造(Creation)能力を支援するための次世代計算機環境として、分散オブジェクト指向型マルチメディアシステムHyperStationの研究開発を進めている。この中で、我々は特に「複数の利用者がマルチメディア情報を含む情報を作成/操作/共有するためのネットワーク透過な情報空間」を構築することが重要であると考える。このために、情報をネットワークを介した分散環境中に存在するオブジェクト(以下、分散共有オブジェクトと呼ぶ)として表現することを考え、このような環境をHyperShellと呼ぶ。以下本稿では、HyperShellで取扱う分散共有オブジェクトの特徴せ述べるとともに、HyperShellで中心的な役割を果たすBinderオブジェクトの構成と計算メカニズムについて述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28