ビデオオンデマンドシステムにおける分散動画再生制御

概要

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計算機の性能の向上に伴ってその応用の可能性が大きく変わり、近年はビデオ/オーディオなどの時間次元を持つマルチメディアデータもが、その対象となっている。筆者らはこのような流れの中で、マルチメディアデータを計算機上で効率的に扱うためのモデル/実装について研究を行なっており、これまでに計算機上でローカルな記憶装置上に持つマルチメディアの再生/制御等を行なうためのオブジェクト指向モデルとして「マルチメディアにおけるMVC(Media-Viewer-Context)モデル」を提案し、このモデルをC++のクラスライブラリとして実装したXavierを発表している。しかしその後、ビデオオンデマンドシステム(以下VODシステムと呼ぶ)などのように、サーバに蓄積されたマルチメディアデータをクライアント端末(以下STBもしくはSet Top Boxと呼ぶ)から通信によって取得/再生する形態でのシステムが様々な場面で利用されるようになり、Client/Server形態に適した新たなマルチメディアハンドリングに関するモデルが必要となってきた。本論文では、従来のモデルをClient/Serverに分散された環境に対応すべく拡張した新たなモデル(CS/MVCモデル)について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20