HyperStation : オブジェクト指向GUIツールInterViewsのAV拡張

概要

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筆者らは、マルチメディア情報処理機能と分散オブジェクト操作機能を備えたHyperStationの研究開発の一環として、マルチメディア操作環境(MAVIS)に関する研究を進めている。中でもユーザがマルチメディアを取り扱う上でどのようにメディア間の同期を定義し複合マルチメディアオブジェクトを構成するかという問題について、筆者らはオブジェクト指向を考え方を導入して解決を図っている。従来の[7]など多くのマルチメディアオーサリングシステムでは、メディアオブェクトを時間軸上に配置してゆくことでユーザに同期関係を定義するタイムラインモデルを採用している。しかしこれには以下のような問題点がある。柔軟性がないある映像の間だけBGMを流すといす単純な複合オブジェクトでも、映像の長さが変更されるとBGMも変更する必要がある。修正が困難複数のトラック上のオブジェクトについて、どの位置が本当に同期すべき点かということが明示されていないため、一部に修正を加える際に、関連してどの部分を修正すべきかが不明である。再利用性が低い作成した複合オブジェクトを部品として保存しておき再利用することが困難である。筆者らが採用しているマルチメディアオブジェクトモデル(本稿ではこのモデルを「構成モデル)と呼ぶ)は、上記の問題を解決するためにTEXやInter Viewsにおける(空間的な)Box&Glueの概念を時間次元に対して拡張したものであり、伸縮性オブジェクトの導入、およびメディアデータと元期情報の分離を大きな特徴として持っている。本稿では構成モデルに基づいたオブジェクトを再生するために、さらに拡張を加えたオブジェクトモデル(「再生モデル」と呼ぶ)と、両モデルに基づいて構築したマルチメディアオブジェクトクラスのC++ライブラリ化について報告する。なお、このライブラリ化も、Inter Viewsのクラスライブラリを拡張することによって実現している。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

HyperStation : オブジェクト指向GUIツールInterViewsのAV拡張

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