ユーザインタフェース構築環境「鼎」のスクリプトインタプリタ
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概要
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最近の著しいハードウェアの機能向上と低価格化,X-Windowを代表とする共通基盤としてのウィンドゥシステムの普及によって,マルチウィンドゥ環境下で,テキストだけでなく各種のメディアを扱えるようなアプリケーションの要求が非常に高まってきている。ところが,これらのアプリケーションでは,ユーザとの対話処理部分の実現に高度なプログラミングが要求され,対話処理部分の開発がネックになってシステムの構築を困難なものにしていた。そこでアプリケーションプログラマからウィンドウを扱うための低レベルの作業を解放し、アプリケーション本来の開発に集中できるようなマルチメディアユーザインタフェース構築環境「鼎」を開発した。鼎のシステム構成を図1に示す。本稿では、「鼎」CライブラリをLispベースのインタプリタ言語から使用可能にしたスクリプトインタプリタ(鼎Lisp)を紹介する。スクリプトインタプリタの特徴を以下に列挙する。マルチメディアユーザインタフェースを構築する際に,インタプリタ言語からの操作によって動的変更やラピッドプロトタイピングが可能・ベースとなるLispインタプリタは自社製で処理系自身の拡張,保守が自由に可能・インタプリタがコンパクトになるように設計されているため,機能が限定されていて習得が容易・CLX,CLUEと比べてXウィンドウシステムに依存しないスクリプトプログラムが記述可能、鼎ライブラリを他のウィンドウシステムに移植する際,今まで開発したスクリプトプログラムは修正せずに実行可能.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
-
暦本 純一
日本電気(株)ソフトウェア生産技術開発研究所
-
垂水 浩幸
日本電気(株)ソフトウェア生産技術開発本部基本方式開発部
-
垂水 浩幸
京大
-
杉山 高弘
日本電気(株)ソフトウェア生産技術開発本部
-
秋口 忠三
日本電気(株)ソフトウェア生産技術開発本部基本方式開発部
-
垂水 浩幸
日本電気(株)ソフトウェア生産技術開発本部
-
杉山 高弘
日本電気
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暦本 純一
日本電気(株)ソフトウェア開発部
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