オンデマンド型Push情報システムの開発

概要

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従来のWWWは利用者が必要な情報を自分で検索する利用者主体のサービスである。使い慣れた利用者にとっては一見便利に思えるが、ブラウザを使いリンクを辿る操作が、PC、WWWに不慣れな利用者にとってはそれが敷居に感じる場合もあるし、仕事で忙しい人にとっては面倒に感じる場合もある。また情報を提供する側では、リンクを辿ってもらわないと情報を参照してもらうことができないなどのジレンマがあった。そこで最近では、このような利用者の能動的な作業を期待するよりは、情報提供側から積極的に情報を配信するPush型のサービスや、指定したサイトの情報を自動的に取得してまわる自動巡回タイプのサービスが出現し注目されている。しかし従来これらのサービスでは、ネットワークに対する負荷の増加や、端末側でのディスク容量の圧迫等が懸念されている。本稿では、オンデマンド指向を取り入れることにより、ネットワークや端末への負荷を増加させることのないPush型の情報サービスシステム"SiteCruiseTheater"を開発したので報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24