シングルユーザアプリケーションプログラムの共有方式とそのMERMAIDへの実装

概要

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近年、ローカルエリアネットワーク(LAN)やLAN同士が相互接続されたインターネット、あるいは専用・公衆回線を利用することによって相互に接続された計算機を利用する広域分散環境において、地理的に離れた場所にいるユーザ同士による協同作業を支援する環境(CSCW)が求められている.筆者らのグループでも、これまでに遠隔多者間でテキスト、手書き、イメージ、動画像、音声などのマルチメディアデータの共有・交換を実現するグループウェアのプラットフォーム、MERMAIDの研究・開発を行なってきた.さらに、既存のアプリケーションプログラム(AP)を共有することができるようになると、実行中のAPの出力(画面表示)を遠隔地にいる複数の協同作業ユーザが同時に得ることができるようになり、データのみを静的に共有している場合以上に密接なグループ協同作業が行なえるようになる.筆者らは、これまでに既存のAPの共有を実現するAP共有機構の実現方式の検討を行なってきた.本稿では、その実装方法の概要について述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27