オフィスアクセラレータ:Webページ上の文書を任意のパソコンソフトで協同作成できるシステムの提案と実装

概要

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本論文では,Webページ上の文書を任意のOLEプロトコル対応ツールで協同作成できる情報共有システム「オフィスアクセラレータ」を提案する.従来の協同編集環境は,電子メールや共有ディスクを介して文書を交換する方法,もしくは,特定の共有環境の協同編集ツールをユーザに強いる方法に基づいていた.しかし,前者の方法では担当者間で文書の内容の調整を行う契機がなく,統括責任者にとっても文書の収集,結合が大きな負担となっていた.また,後者の方法に基づくシステムは,個人の文書編集ツールと共有環境のツールの違いが普及の妨げとなっていた.そこで,提案するオフィスアクセラレータは,WWWシステムと連携したサーバ上に,あらかじめ作業分担を定義したテンプレート文書を公開し,そのテンプレート文書に各ユーザが個人の編集ツールを使って書き込めるようにした.本システムでは,ユーザは個人環境の編集ツールで書き込め,だれもがつねに更新された状態を共有できる.また,WWWシステムと連携することにより,本システムでは担当者間の相互参照や,統括責任者による収集,結合,コメント送付,進捗把握などの作業も容易になった.
一般社団法人情報処理学会の論文
1999-11-15