フルカラー画像を表示可能な8ビットフレームバッファ

概要

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WebやCD-ROMの普及に伴い、PCでビデオ映像や高品位なグラフイックス画像を目にする機会が増えてきた。一方、PCの表示能力も進化し、低中解像度ではフルカラー画像を表示できるものが一般的になってきたが、高解像度では256色(8ビット)しか表示できないものがまだまだ多い。表示色数を増やすにはフレームバッファ容量を増やすことで対応可能であり、最近ではメモリコストも下がってきたため以前よりも敷居は低くなってきたが、処理すべき情報量が増えることでグラフィックス性能が低下するという弊害もある。そこで我々は、8ビットのフレームバッファでフルカラー画像を表示する手段として、DPCMに基づいたデータ圧縮/復元をリアルタイムで行なう方式COLORPACKを開発し、グラフィックスアクセラレータ(μPD72623)に実装した。本稿では、COLORPACKのアルゴリズムの概要、実現にあたって課題となった領域判別手段、COLORPACKの有効な応用例について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-03-12