分散共有オブジェクトの構成手法
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概要
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ワークステーションや広域分散ネットワークの普及に伴い、本格的な分散環境の時代に入った。今までは計算機上にどのような道具を実現するかという点が課題であったが、今後は分散環境上に物理ネットワークから独立した仮想的な分散共有空間を実現し、その中に我々が仕事をしている/生活している環境の一部をどのように実現するか、という点が課題になるであろう。現状においては、既にNFSのようなネットワーク透過なファイルシステムを提供する枠組があるが、ネットワーク透過に見える情報はファイルという特定の情報に限定されるだけでなく、ユーザIDが同一でなければならないという制約がある。X-Windowシステムは分散環境中でグラフィカルな情報を表示するための枠組であるが、基本的には描画/イベント通知のためのプリミティブを提供するものである。分散環境におけるプログラミングを支援するための言語の研究も進められているが、現在の時点では実用的なものは少なく、また具体的な利用イメージも薄い。本稿では、このような状況を鑑み、分散共有空間を実現する際に利用者がそれをどのように利用するかという観点から考察を加え、オブジェクタ指向概念に基づいた分散共有空間を実現する際のオブジェクトのモデルを提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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