メタノール資化細菌によるビタミンB_<12>の生産

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概要

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土壌より新たに単離したメタノール資化性細菌, FM-02T株によるビタミンB_<12>の生産を試みた.本菌はグラム陰性でピンク色の色素を生成する桿菌であり, メタノール以外にも1,2-プロパンジオール, 乳酸を唯一の炭素源として利用した.種々の栄養物の添加効果や培養条件の検討を行なったが, 振とう培養法では0.25mg/l以下のビタミンB_<12>しか得られなかった.そこで菌の生育に伴なって指数的にメタノールを添加し, 常に倍地中のメタノール濃度を一定に保つことができる"Exponential fed batch cultivation"法を用いジャーファーメンターで本菌を培養したところ, L-メチオニン添加時に1 liter当り25g乾燥菌体と2.6mgのビタミンB_<12>が得られた.生産されたビタミンB <12>はほとんど菌体内に保持されており, アデノシルコバラミンとメチルコバラミンからなっていた.
社団法人日本生物工学会の論文
1976-02-25

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