実空間上の遠隔作業支持を支援するシステムの開発
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概要
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実空間における作業を遠隔から柔軟に支援するシステムは,次の要件を満たすことが望ましい.それは,(1)参与者たちが適切な位置をとることができる(身体配置の要件),(2)参与者が他者のジェスチャー表現(身振り・手振りなど)を見ることができ,それをお互いに理解することができる(ジェスチャー表現の要件),(3)複数の作業者へ同時に指示することができる(複数作業者の要件),の3つである.筆者らは,これらの要件を満たすため,GestureLaserとGestureLaser Carを開発した.GestureLaserは,遠隔操作型のレーザポインタで,指示者はマウス操作によって作業空間内にあるレーザ光を動かし,ジェスチャー表現をすることができる.また,GestureLaser Carは遠隔操作ができる四輪車で,GestureLaserを搭載することができる.これらのシステムを用いていくつかの利用実験を行ったところ,前述した3つの要件を満足する可能性が示唆され,指示を有効に伝えている場面が多く観察された.その結果とともに,システムの限界や今後の展望についても述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-11-15
著者
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山崎 敬一
埼玉大学
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葛岡 英明
筑波大学機能工学系
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三樹 弘之
沖電気工業株式会社 システムプラットフォームセンタ
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山崎 敬一
埼玉大学教養学部
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山崎 晶子
東京工科大学
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山崎 晶子
東京工科大学メディア学部
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山崎 晶子
埼玉大学教養学部
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小山 慎哉
筑波大学大学院博士課程工学研究科
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加藤 浩
日本電気株式会社C&Cシステム市場開発推進本部
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鈴木 栄幸
日本電気株式会社C&Cシステム市場開発推進本部
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小山 慎哉
通信総合研究所
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三樹 弘之
沖電気工業 システムプラットフォームセ
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三樹 弘之
沖電気工業
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三樹 弘之
沖電気工業株式会社マルチメディア研究所
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