適応変換辞書方式かな漢字変換システムの性能測定
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概要
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本論文は, 先に報告した適応変換辞書を用いるかな漢字変換システムの性能測定を行った結果について述べるものである. このシステムは学術文書の作成を主目的とし, 使用者および分野に適応して収録語が動的に変化する小容量の変換辞書を用いており, 良好な変換性能を得るためにはこの辞書が高い適応能力をもつことが必要である. すでに報告したように, 一つの分野に限定し, かつ比較的少数の資料を用いて行った入力実験の結果は良好であったが, 異なる分野の資料により, また, より大量の資料によっても良好な性能が得られるか否かの検証はなされていなかった. そこで, 今回, おのおの約15,000漢字語を含む専門分野の文献を入力して性能測定を行った. ここで, 変換辞書の容量は2,500語とし, また, いずれの分野についても辞書の初期収録語は情報処理に関する文献から抽出した同一のものを用いた. その結果, いずれの分野についても最大約10,000語の入力によって辞書の適応が進み, 文字単位正変換率95%前後, 誤変換率0.5%以下に達することが確かめられた. 上記の値はかな漢字変換方式の実用性の基準とされており, したがって本システムは若干の初期入力を行って辞書を適応させることにより, 種々の分野に使用して良好な性能を有することが確認できた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-07-15
著者
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