Halopredone acetate (THS-201)のラットにおける妊娠前及び妊娠初期投与試験
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概要
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局所貯留性の高い関節内注射用ステロイド剤であるTHS-201の0.04, 0.2, 1.0, 5.0 mg/kg/dayの4段階用量を, 雄ラットの交配前 63日間及び雌ラットとの同居期間, また, 雌ラットの交配前14日間及び雄ラットとの同居期間, 更に交尾成立の雌動物については妊娠7日目まで皮下投与し, 雌雄ラットの生殖能力及び胚・胎仔の発育に対する影響について検索し, 以下の知見が得られた。1. 雄ラットでは, 1.0 mg/kg 以上の投与群で投与期間中に体重増加抑制が認められた。また, 0.2 mg/kg 以上の投与群で摂餌量の低下傾向がみられた。2. 雌ラットでは, 5.0 mg/kg 群で妊娠期間中に体重増加抑制がみられ, また, 体重増加量及び増加率の低下も認められた。3. 性周期, 交尾能力及び妊娠能力に THS-201 投与による影響は認められなかった。4. THS-201 投与による着床阻害作用, 胚致死作用, 胎仔発育抑制作用及び催奇形作用は認められなかった。5. 以上のことから, 本試験における THS-201 の雄雌ラットの生殖能力及び胚・胎仔の発育に対する無影響量は 5.0 mg/kg/day であると考えられた。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1985-08-31
著者
-
須藤 純一
東日本学園大学薬学部毒理学教室
-
小坂 恵
株式会社 化合物安全性研究所
-
井本 精一
株式会社化合物安全性研究所
-
新保 幸太郎
株式会社化合物安全性研究所
-
竹内 雅也
株式会社化合物安全性研究所
-
田辺 恒義
東日本学園大学薬学部薬理学教室
-
井本 精一
株式会社 化合物安全性研究所
-
八幡 昭子
株式会社 化合物安全性研究所
-
釜田 悟
株式会社 化合物安全性研究所
-
竹内 雅也
株式会社 化合物安全性研究所
-
新保 幸太郎
株式会社 化合物安全性研究所
-
田辺 恒義
北海道大学:東日本学園大学
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