Ranitidine hydrochlorideのラットにおける器官形成期投与試験
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概要
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Ranitidine 50, 200, 800 mg/kg/dayをCrj:CD(SD)系, 雌ラットの胎仔器宮形成期 (妊娠7日目より17日目まで) に経口投与し, 母動物, 胎仔ならびに出生仔に及ぼす影響について検討し, 以下の知見を得た。1. Ranitidine投与により母動物の一般症状に変化はなく, 途中死亡例もみられなかったが, 全哺育仔の死亡した母動物が50 mg/kg群,800 mg/kg群に各1例みられた。2. 母動物の体重推移にranitidine投与による影響は認められなかった。3. Ranitidine投与による胚及び胎仔致死作用, 胎仔発育抑制作用及び催奇形性作用は認められなかった。4. 分娩に関してranitidine投与による影響は認められなかった。5. 出生仔の生後発育, 発育分化, 諸機能, 行動及び学習能力にranitidine投与による影響は認められなかった。6. 出生仔の生殖能力に関してranitidine投与による影響は認められず,その胎仔検査においても異常は認められなかった。以上の結果より, ranitidineに胎仔の催奇形性作用は認められず, また, 分娩ならびに新生仔(F_1)の生後発育に対して何ら悪影響を及ぼさないことが認められた。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1983-01-25
著者
-
新保 幸太郎
株式会社化合物安全性研究所
-
竹内 雅也
株式会社化合物安全性研究所
-
田辺 恒義
東日本学園大学薬学部薬理学教室
-
釜田 悟
株式会社 化合物安全性研究所
-
田辺 恒義
北海道大学:東日本学園大学
-
釜田 悟
株式会社化合物安全性研究所
-
坂上 正子
株式会社化合物安全性研究所
-
東田 規子
株式会社化合物安全性研究所
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