直腸内投与によるKetoprofenの急性毒性とその病理組織学的研究
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概要
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非ステロイド性抗炎症鎮痛剤であるKetoprofenについて直腸内投与による急性毒性を, SPFラットを使用して検討した。結果の概要は以下の通りであった。1. KPのラットにおける直腸内投与のLD_<50>は, KP-CMC懸濁液で雄 84 mg/kg, 雌 122 mg/kg, KP-T10では雄 117 mg/kg, 雌 92 mg/kgであった。また, KP-CMC懸濁液の経口投与では, 雄 68 mg/kg, 雌 77 mg/kgであった。2. KPの急性毒性の主体は製剤や投与経路の差異にかかわらず, いずれも小腸の潰瘍および腹膜炎であり, 死亡例の多くに肝細胞の変性と胸腺のリンパ球減少もみられた。3. KP-T10投与による最小致死量はKP-CMC懸濁液に比べ, やや高値を示した。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1981-08-25
著者
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新保 幸太郎
株式会社化合物安全性研究所
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竹内 雅也
株式会社化合物安全性研究所
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田辺 恒義
東日本学園大学薬学部薬理学教室
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松浦 晃治
日産化学工業株式会社
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岩田 美恵子
株式会社化合物安全性研究所
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田辺 恒義
北海道大学:東日本学園大学
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浅井 勇
岩城製薬株式会社
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高橋 雅代
株式会社化合物安全性研究所
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日吉 紀三彦
岩城製薬株式会社
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土屋 自佑
日産化学工業株式会社
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松浦 晃治
日産化学工業KK研究所
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