Halopredone acetate (THS-201)の毒性試験 : (I) マウス及びラットにおける急性毒性試験
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概要
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Halopredone acetate (THS-201) の経口, 腹腔内及び皮下投与による急性毒性試験をマウス及びラットを用いて実施し, さらに皮下投与による急性毒性については既知ステロイド剤である triamcinolone acetonide (TA) 及び methyl predonisolone acetate (MPA) を用いて比較検討した。1. THS-201のマウス及びラットの各投与経路における LD_<50> 値はいずれも 5000 mg/kg 以上であった。経口及び皮下投与では主たる中毒症状は観察されず, また死亡も認められなかった。腹腔内投与では, 高用量群の極く少数例が, 自発運動の減少, 呼吸困難, 貧血, 斜頸等の症状を示して死亡し, 剖検により胸腺, 脾及び副腎の萎縮, 感染症の発現あるいは消化管の出血等が認められた。2. TA 及び MPA 投与では, マウス, ラットともに被毛光沢の消失, 削痩, 自発運動の減少, 貧血, 顔面のむくみ等の中毒症状を示し死亡し, 剖検では重篤な感染症の誘発とその増強, 消化管障害, 胸腺, 脾及び副腎の萎縮, また MPA 投与のマウスにのみ胸腔内出血が認められた。3. THS-201のマウス及びラットにおける急性毒性は TA あるいは MPA と比較し, 極めて軽度であった。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1985-08-31
著者
-
須藤 純一
東日本学園大学薬学部毒理学教室
-
新保 幸太郎
株式会社化合物安全性研究所
-
竹内 雅也
株式会社化合物安全性研究所
-
田辺 恒義
東日本学園大学薬学部薬理学教室
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竹内 雅也
株式会社 化合物安全性研究所
-
新保 幸太郎
株式会社 化合物安全性研究所
-
岡崎 修三
株式会社化合物安全性研究所
-
岡崎 修三
株式会社 化合物安全性研究所
-
加我 雅代
株式会社 化合物安全性研究所
-
一戸 瑞枝
株式会社 化合物安全性研究所
-
田辺 恒義
北海道大学:東日本学園大学
-
都香 智子
株式会社 化合物安全性研究所
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