Ranitidine hydrochlorideのラットにおける周産期及び授乳期投与試験

概要

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Ranitidine の50, 200, 800 mg/kg/dayをCrj CD(SD)系雌ラットの妊娠17日目より分娩後21日目まで連続経口投与し, 分娩, 哺育及び出生仔に及ぼす影響について検討し, 以下の知見を得た。1. Ranitidine投与による母動物の一般症状の変化は認められず, 途中死亡もみられなかった。2. 妊娠及び哺育期間を通して体重推移及び摂餌量に影響は認められなかったが, 僅かな摂水量低下が800 mg/kg群で周産期に認められた。3. Ranitidine投与による分娩異常は認められなかった。4.800 mg/kg群において分娩率の低下が認められた。5.800 mg/kg群において生後4日目から21日目までの哺育仔の死亡総数の増加傾向が認められた。6. 新生仔の生後発育, 発育分化, 各種機能, 行動, 学習及び生殖能力において, ranitidine 投与による影響は認められなかった。以上の結果より, 本試験の条件下においてranitidineの新生仔に対する最大無作用量は, 200mg/kg/dayであると推論された。
日本トキシコロジー学会の論文
1983-01-25