イケリンゴ (Annona glabra L.) 種子に含まれるアセトゲニン系化合物の単離と殺虫効果
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概要
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バンレイシ科植物, イケリンゴ(Annona glabra)種子に含まれる殺虫性成分の単離と各種昆虫に対する効果を調べた.沖縄で採取し, 風乾したイケリンゴ種子をエーテルで抽出後.アズキゾウムシを指標昆虫として殺虫性成分の分離・精製を行ない, 活性成分としてアセトゲニン系化合物squamocin, asimicinおよびdesacetyluraricinの3物質を単離した.粗抽出物およびsquamocinの農業用害虫に対する効果は, ヨトウガとコナガの幼虫に対し摂食抑制, 成育阻害および殺虫活性を, ニジュウヤホシテントウムシとツマグロヨコバイ幼虫に対し殺虫活性を, クロシドロミア幼虫に対し成育阻害効果を示した.単離した物質のアズキゾウムシ成虫に対するLD_<50>は2∿3μgであった.
- 日本農薬学会の論文
- 1991-02-20
著者
-
大澤 貫寿
Nodai Research Institute, Tokyo University of Agriculture
-
山本 出
Department of Agricultural Chemistry Tokyo University of Agriculture
-
満井 喬
理研
-
山本 出
東京農業大学
-
山本 出
東京農大生物応用化学
-
山本 出
農大
-
山本 出
東京農大 ・ 農化
-
阿津沢 新二
The Institute of Physical and Chemical Research
-
満井 喬
The Institute of Physical and Chemical Research
-
大澤 貫寿
東農大
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