ピレスロイドおよびメチルパラチオンの包接化合物の二, 三の棉畠昆虫への効果
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概要
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メチルパラチオンはβ-シクロデキストリンに包接され1 : 2または1 : 1の包接モル比を与えた.メチルパラチオンと4種のピレスロイドbioallethrin, tetramethrin, resmethrin, pyrethrinsの包接化合物の棉畠昆虫に対する室内殺虫効果を検討したところ, 包接メチルパラチオン(1 : 2比)はAnthonomus grandis(ワタミゾウムシ)に対し遊離メチルパラチオンと同等の効果を示す一方, その残効性はきわめて長くなり, 温室内で棉植物の葉上10日後でもほとんど分解しなかった.しかし寄生蜂の一種Campoletis sonorensisへの毒性は包接化によってあまり減らなかった.ピレスロイドはいずれもC. sonorensisに低毒性であり, 包接化によりさらに安全性が高められるがA. grandisの殺虫には包接物は遊離ピレスロイドより高濃度が必要のようである.Heliothis virescensに対し包接メチルパラチオンは有効であったが, 包接ピレスロイドは十分摂食されていても無効であった.
- 日本農薬学会の論文
- 1977-02-20
著者
-
山本 出
Department of Agricultural Chemistry Tokyo University of Agriculture
-
山本 出
東京農大生物応用化学
-
大沢 貫壽
Department Of Agricultural Chemistry Tokyo University Of Agriculture
-
PLAPP Frederick
Department of Entomology, Texas A & M University, College Station
-
Plapp Frederick
Department Of Entomology Texas A & M University College Station
-
Frederick W
Department of Entomology, Texas A & M University, College Station
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