Cyanox^[○!R]および Surecide^[○!R]の植物体における代謝および土壌中における分解と消長
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Cyanox, Surecideは, それぞれO, O-dimethylphosphorothioic acidとO-ethyl phenylphosphonothioic acidの4-cyanophenolエステルであるが, ^<14>C-ニトリル標識物による研究によれば, 両者ともナガウズラ植物で有機リン剤に典型的な経路を通り代謝され, この際ニトリル基上の変化は認められなかった.両化合物の代謝速度は異なり半減期はCyanoxで1日以下, Surecideで約2週間であった.Cyanoxonはわずかに認められたが, surecide-oxonは認められなかった.主代謝物はいずれも, 脱アルキル体と4-cyanophenolであった.Cyanoxは, 水耕液から植物体に入るに対し, Surecideは入らない.Cyanoxの土壌中での分解は早く, 4-cyanophenolと脱アルキル化合物を与えるに対し, Surecideは残留性長く, また4-cyanophenolしか与えなかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1976-08-20
著者
-
加藤 茂
Nodai Research Institute Tokyo University Of Agriculture
-
山本 出
Department of Agricultural Chemistry Tokyo University of Agriculture
-
山本 出
東京農業大学総合研究所
-
加藤 茂
Department of Materials and Life Science, Seikei University
-
千葉 幹雄
Department of Agricultural Chemistry, Tokyo University of Agriculture
-
千葉 幹雄
Department Of Agricultural Chemistry Tokyo University Of Agriculture:(permanent Address)vineland Res
関連論文
- ニコチノイドおよびネオニコチノイドの選択毒性の分子機構
- 3-ピリジルメチルアミンのアミノ窒素原子のジアルキル置換基はシビレエイおよび昆虫ニコチニックレセプターのα-ブンガロトキシン部位とイオンチャンネル部位とを識別する
- イエバエグルタチオン S-トランスフェラーゼのカルコンによる阻害およびそのアイソザイムのラットとの比較
- 昆虫ニコチン性アセチルコリン受容体/イオンチャンネル複合体の薬理的性質とこれらに対するニコチノイドおよびネオニコチノイドの作用の相違
- カルコンによるグルタチオン S-トランスフェラーゼ阻害の活性本体としてのグルタチオン抱合体
- コナガ幼虫に対するハマスゲ (Cyperus rotundus L.) 塊茎の殺虫性物質
- ヒハツモドキ (Piper retrofractum) の果実に含まれる殺虫活性物質
- イケリンゴ (Annona glabra L.) 種子に含まれるアセトゲニン系化合物の単離と殺虫効果
- ベンズアニリド類の光分解におけるベンズアミドとイソインドリン化合物の生成
- 害虫防除の毒理学的, 化学生態学的研究
- 日本土壌における除草剤ハロスルフロンメチルの土壌特性と土壌吸着との関連性
- 2 種額の土壌を用いた異なる環境条件下における除草剤ハルスルフロンメチルの分解
- Basaltを用いたガラスセラミックスのビッカース強度へのジルコニア添加効果
- 熱帯産植物に含まれる昆虫忌避物質 : 香料植物ベチバー, パチョリに含まれる昆虫忌避物質(化学物質)
- 第 4 回公開セミナー"国際会議より見たバイテクと抵抗性の諸問題" : 1988 年 ICE・ICPP より
- 第 3 回公開セミナー"植物保護の今後の考え方"
- 哺乳動物系における phenthoate の新代謝物
- Cyanox^[○!R]および Surecide^[○!R]の植物体における代謝および土壌中における分解と消長
- 24 Suecide(R), O-ethyl O-(4-cyanophenyl) phenylphosphonothioateの動植物体における代謝について (第二回毒性研究会記事)
- 231.コクゾウ誘引物質に関する研究 : VI.トウモロコシ中の誘引物質(酸性区分)
- はじめに(ハワイ年会 : 農薬化学部門)
- メプロニルの光分解
- メプロニル(バシタック^[○!R])の湛水土壌条件下における容器内での分解
- S-Alkyl phosphorothiolate 系殺虫剤の活性化と解毒
- ラット肝ミクロゾーム酸化酵素系による dialkyl phosphorodithioate からの S-alkyl phosphorodithiolate と dialkoxyphosphinyl disulfide の生成
- インゲンマメ種子に含まれ, 食入アズキゾウムシ幼虫の生育を阻害する生態活性物質
- シビレエイ電気器官のニコチン性アセチルコリン受容体/イオンチャンネル複合体に対するイミダクロプリドおよびその関連化合物の薬理的作用
- ピレスロイドのシクロデキストリン包接化合物の製法, これによるピレスロイド安定化と殺虫作用に関する研究
- アズキゾウムシの交尾フェロモン, erectin, の合成
- ビアラホスのマウスにおける代謝
- 農薬科学これから
- EPN の容器内土壌中における分解
- CLOSING ADDRESS
- 第 5 回国際農薬化学会議について(第 5 回 国際農薬化学会議(V ICPC)
- 農薬 : 安全性をめぐる技術と行政, 福永一夫監修, 白亜書房, 1981, 250 ページ, 2, 800 円
- メプロニル(バシタック^[○!R])のイネ体における代謝
- アリール N-プロピルカーバメートのラット肝酵素系における in vitro 代謝
- ピレスロイドおよびメチルパラチオンの包接化合物の二, 三の棉畠昆虫への効果
- ニコチノイドおよびイミダクロプリド類縁体の構造活性相関
- N-メチルカーバメート抵抗性ツマグロヨコバイのアセチルコリンエステラーゼの阻害における N-メチルカーバメートと N-プロピルカーバメートの共力効果の機構
- N- メチルカーバメート抵抗性ツマグロヨコバイに対する N- メチル, N- プロピルカーバメート混剤の共力殺虫効果
- N- メチルカーバメート抵抗性ツマグロヨコバイのアセチルコリンエステラーゼに対する有効な阻害剤, アリル N- プロピルカーバメート
- ジチオリン酸エステルからのホスフィニルジスルフィド体生成機構