N-メチルカーバメート抵抗性ツマグロヨコバイのアセチルコリンエステラーゼの阻害における N-メチルカーバメートと N-プロピルカーバメートの共力効果の機構
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概要
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N-methyl-とN-propylcarbamateは抵抗性ツマグロヨコバイに対して強い共力殺虫効果を示す.このカーバメート殺虫剤抵抗性が, 作用点であるアセチルコリンエステラーゼ(AChE)のカーバメートに対する感受性の低下によること大であり, またN-propylcarbamateが抵抗性のAChEをより強く阻害することから, この両者の共力効果をAChE阻害レベルで検討した.電気泳動上での阻害実験から, 抵抗性ツマグロヨコバイのAChEにはN-methylcarbamateに阻害されにくい新しいAChEが存在しており, このAChEはN-propylcarbamateにより特異的に阻害されることが明らかとなった.またlog vとtの関係からも, 抵抗性のAChEはカーバメートに対して感受性の異なる複数の酵素系から成ることが示された.N-methyl-とN-propylcarbamateの混合物においては, それぞれが阻害を行いやすいAChEを阻害することにより共力作用を呈するものと思われる.
- 日本農薬学会の論文
- 1978-02-20
著者
-
山本 出
Department of Agricultural Chemistry Tokyo University of Agriculture
-
山本 出
東京農大生物応用化学
-
興村 伸夫
Yokohama Research Center, Mitsubishi Chemical Corporation
-
高橋 洋治
Yokohama Research Center, Mitsubishi Chemical Corporation
-
高橋 洋治
Yokohama Research Center Mitsubishi Chemical Corporation
-
興村 伸夫
Yokohama Research Center Mitsubishi Chemical Corporation
-
高橋 洋治
Central Research Laboratories, Mitsubishi Chemical Ind. Ltd.
-
興村 伸夫
Central Research Laboratories, Mitsubishi Chemical Ind. Ltd.
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