哺乳動物系における phenthoate の新代謝物
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概要
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Phenthoate (PAP) [(CH_3O)_2P(S)SCH(Ph)COOC_2H_5]からの12種の変化生成物をマウス, ラット肝画分, 過酸により同定した.すでに報告されている化合物のほかに, 5種の生成物が新規に見いだされた : (CH_3O)_2P(O)SCH(Ph)COOH[マウス, ミクロゾーム-NADPH系(mfo)], CH_3S(O)CH(Ph)COOH[マウス], HOCH(Ph)COOC_2H_5[マウス, mfo, サイトソル], (CH_3S)(CH_3O)P(O)SCH(Ph)COOC_2H_5(PAP S-isomer)[mfo], (CH_3O)_2P(O)SSCH(Ph)COOC_2H_5(phosphinyl disulfide)[過酸酸化].代謝物同定に基づきPAPの代謝経路を推定したところ, PAPは次の5通りの変化をまず受け, さらに2次的に種々の生成物を与えると思われる : i) カルボキシエチルエステルの加水分解, ii) 脱メチル化, iii) phosphorus oxythionateの形成, iv) C-S結合の開裂, v) 異性化.mfoによるPAP S-isomer, 過酸酸化によるphosphinyl disulfideはマウス中においても生成したものと考えられるが, 不安定なため見いだされないのであろう.
- 日本農薬学会の論文
- 1984-05-20
著者
-
加藤 茂
Nodai Research Institute Tokyo University Of Agriculture
-
宮本 徹
東京農大生物応用化学
-
宮本 徹
Department of Applied Biology and Chemistry, Tokyo University of Agriculture
-
戸枝 一喜
Department Of Agricultural Chemistry Tokyo University Of Agriculture
-
山本 出
Department of Agricultural Chemistry Tokyo University of Agriculture
-
山本 出
東京農大生物応用化学
-
Miyamoto Toru
Department Of Agricultural Chemistry Tokyo University Of Agriculture
-
宮本 徹
Department of Agricultural Chemistry, Tokyo University of Agriculture
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