メプロニル(バシタック^[○!R])の湛水土壌条件下における容器内での分解
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概要
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[アニリン環-^<14>C]メプロニルを用い, 火山灰(阿蘇)および沖積層(菊川)土壌における分解の推移および主要分解生成物の同定について, 湛水条件下, 容器内試験を行なった.biometric flask中の土壌に, 1.6ppmでメプロニルを施用し, 80日間暗所, 29℃にて培養した.メタノール : 水(2 : 1)とアセトニトリルで抽出[可溶性画分]し, さらに残渣[土壌吸着画分]は, 12N-NaOH : メタノール(1 : 3)にて70℃, 2時間処理後, ジクロルメタンにて抽出した.メプロニルは両抽出画分での主要成分であった.可溶性画分中のメプロニルの半減期は, 阿蘇土壌で46日, 菊川土壌で50.5日であったが, 土壌吸着画分のメプロニルを加えると, 前者は117日, 後者は120日になると推定した.分解生成物はほとんどが土壌に吸着し, 可溶するものは少量であった.7種の分解生成物が確認され, そのうち4種 : 1-hydroxy-3-oxo-(3'-isopropoxyphenyl)isoindoline, 3'-isopropoxy-2-hydroxymethylbenzanilide, 3'-hydroxy-2-methylbenzanilideおよび3'-(1-hydroxymethylethoxy)-2-methylbenzanilideを同定した.これらは, メプロニル分子の3カ所で酸化を受け生じたものと推定した.
- 1980-08-20
著者
-
山本 出
Department of Agricultural Chemistry Tokyo University of Agriculture
-
弓田 隆司
K.i Chemical Research Institute Co. Ltd.
-
弓田 隆司
Department of Agricultural Chemistry, Tokyo University of Agriculture
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