EPN の容器内土壌中における分解
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概要
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実験室条件下, リンに直結したフェニル基もしくはp-ニトロフェニル基を^<14>Cで標識したEPNを用いて, 3種類の土壌中における分解を調べた.EPNの消失は, 土壌の種類および水分条件により影響された.1ppm処理における半減期は以下のようであった.畑条件 : 宇都宮火山灰土30日, 武豊洪積土90日;湛水条件 : 宇都宮火山灰土7∿15日, 鴻巣沖積土3∿7日.畑条件において同定された分解物は, EPN-oxon, desethyl EPN-oxon, p-nitrophenol, O-ethyl S-methyl phenylphosphonothiolate, O-ethyl O-methyl phenylphosphonate, O-ethyl phenylphosphonic acid, phenylphosphonic acidであった.後者の二つは, 土壌を酸抽出した場合にのみ認められたことより, 土壌に強く吸着していたことがわかった.湛水条件においては, desethyl EPN-oxonを除き, 畑条件で認められたすべての分解物と, それ以外に, O-ethyl phenylphosphonothioic acid, amino EPNが同定された.滅菌土壌(湛水条件宇都宮土壌)においては, EPNの分解が大きく抑えられたことより, 微生物分解が大きな要因であることが明らかになった.Bacillus subtilisの保存菌株の培養液中においても, EPNは速やかに分解した.生成した分解物の種類は, 湛水土壌の場合と同様であった.
- 日本農薬学会の論文
- 1983-05-20
著者
-
山本 出
Department of Agricultural Chemistry Tokyo University of Agriculture
-
五十嵐 丕
Biological and Chemical Research Laboratories, Nissan Chemical Ind., Ltd.
-
若林 猛
Biological and Chemical Research Laboratory, Nissan Chemical Industries, Ltd.
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若林 猛
Biological And Chemical Research Laboratory Nissan Chemical Industries Ltd.
-
五十嵐 丕
Biological And Chemical Research Laboratories Nissan Chemical Ind. Ltd.
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五十嵐 丕
Biological And Chemical Research Laboratory Nissan Chemical Industries Ltd.
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