トウモロコシ茎基部分裂組織切片における脂質代謝に対する (R)-(+)-および (S)-(-)-quizalofop-ethyl の影響
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概要
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葉面からの吸収・移行処理をしたトウモロコシ幼植物のstem-base(節間分裂組織を含む)切片を供試し脂質代謝に及ぼすquizalofop-ethylの影響を検討した.鏡像異性体(R)-(+)体は, stem-base切片における脂質への^<14>C酢酸の取り込みを阻害したが, (S)-(-)体は阻害しなかった.(R)体は, TLC分析によって脂肪酸および燐脂質の質的変動を惹起していることが明らかとなった.また, HPLC分析の結果, 長鎖脂肪酸, とくに, パルミチン酸およびリノール酸のde novo生合成が強く阻害されていることが認められた.これらの結果は, 脂質代謝, とりわけ脂質生合成の阻害反応が, quizalofop-ethylの第一次作用点と密接に係わっていることを示唆した.
- 日本農薬学会の論文
- 1988-05-20
著者
-
内山 正昭
農工大・農
-
鈴木 宏一
日産化学工業株式会社生物科学研究所
-
鈴木 宏一
Biological And Chemical Research Laboratories Nissan Chemical Ind. Ltd.
-
内山 正昭
Department of Plant Protection, Tokyo University of Agriculture and Technology
-
猪飼 隆
Biological and Chemical Research Laboratories, Nissan Chemical Ind., Ltd.
-
五十嵐 丕
Biological and Chemical Research Laboratories, Nissan Chemical Ind., Ltd.
-
猪飼 隆
日産化学工業株式会社農薬事業部
-
中平 国光
Department of Plant Protection, Tokyo University of Agriculture and Technology
-
中平 国光
日産化学工業株式会社生物科学研究所
-
内山 正昭
Department Of Plant Protection Tokyo University Of Agriculture And Technology
-
中平 国光
Department Of Plant Protection Tokyo University Of Agriculture And Technology
-
五十嵐 丕
Biological And Chemical Research Laboratories Nissan Chemical Ind. Ltd.
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