ヨトウガ幼虫における diflubenzuron のキチン合成阻害の機構
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概要
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ヨトウガ終令幼虫を供試して, diflubenzuronおよびポリオキシンDのキチン合成阻害作用を検討した結果, 両薬剤ともキチン合成を強く阻害することが, in vivo, in vitroともに認められ, in vitroでのID_<50>はそれぞれ8.9×10^<-9>Mおよび8.8×10^<-8>Mであった.^<14>C-glucosamineを終令幼虫に注射し, 体中で生成された^<14>C-uridinediphospho-N-acetylglucosamine (^<14>C-UDP-AGA)を分析した結果, diflubenzuron処理虫では無処理虫に比し約1.5倍の^<14>C-UDP-AGAの蓄積が認められた.このことから, diflubenzuronはUDP-AGAからキチンへのstepを阻害すると結論された.ヨトウガ幼虫から得られたキチン合成酵素に及ぼす両薬剤の影響を調べた結果, ポリオキシンDはこの酵素を強く阻害するが, diflubenzuronはこの酵素をin vitroでは阻害しない.しかし, diflubenzuronをin vivoで処理した幼虫から得られた酵素の活性は, 無処理虫の酵素活性の約1/10にすぎなかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1981-05-10
著者
-
満井 喬
理研
-
深見 順一
The Institute of Physical and Chemical Research Wako
-
満井 喬
The Institute of Physical and Chemical Research
-
信沢 智恵子
The Institute of Physical and Chemical Research
-
深見 順一
The Institute Of Physical And Chemical Research
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