ヨトウガ終齢幼虫における 1-(3, 5-dichloro-2, 4-difluorophenyl)-3-(2, 6-difluorobenzoyl)-urea (CME-134) の表皮透過, 吸収, 移行
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概要
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^<14>CでラベルしたCME-134を供試して, ヨトウガ終齢幼虫における表皮透過, 吸収, 移行について調べた.脱皮直後のヨトウガ終齢幼虫にCME-134 0.1μg(LD_<100>に相当)を局所施用すると, 2時間以内に約30%, 24時間で約50%が表皮を透過し, 蛹化まで最終的には85%がとり込まれた.表皮を透過した放射活性の約75%は排泄され, 表皮には10ng相当量が検出された.脱皮直後の終齢幼虫に1ppmの^<14>C-CME-134を含む人工飼料を24時間摂食させると(LD_<100>に相当), 摂食薬量360ngの70%が体内に吸収された.表皮には, 摂食24時間後最大量の100ng相当量が検出されたが, 以後急速に減少し, 最終的には10ng相当量が検出された.200ngの^<14>C-CME-134を注射した場合, 表皮には1時間後に最大量が検出されるが, 急速に減少して24時間後には10ng相当量が検出された.
- 日本農薬学会の論文
- 1987-08-20
著者
-
若林 攻
Department of Agricultural Chemistry, Faculty of Agriculture, Tamagawa University
-
若林 攻
Department Of Agricultural Chemistry Faculty Of Agriculture Tamagawa University
-
満井 喬
The Institute of Physical and Chemical Research
-
若林 攻
Research Centre, Mitsubishi Chemical Industries Limited
-
満井 喬
東京農業大学総合研究所
-
Mitsui T
The Institute Of Physical And Chemical Research
-
多田 満
The University of Tokyo
-
徳田 一恵
The Institute of Physical and Chemical Research
-
MENGEL Rudolf
CELAMERCK GmbH 〓 Co. KG
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