C 末端に FXPRL アミド配列を持つ昆虫ミオトロピック神経ペプチドによるアワヨトウ幼虫のクチクラのメラニン化
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概要
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アワヨトウ幼虫の個体群密度に依存したクチクラのメラニン化は神経ホルモン, 体色黒化赤化ホルモン(MRCH)により支配されている.一方, ゴキブリおよびバッタより単離され, 後腸筋に対してミオトロピック活性を示す神経ペプチド, pyrokinin類およびlocustamyotropin(Lom-MT)類はアワヨトウMRCH(Pss-MRCH)と共通のC末端配列, Phe-Xaa-Pro-Arg-Leu-NH_2(FXPRLアミド, Xaa=Thr, Val)を持つ.そこで, 3種の合成ミオトロピック神経ペプチドを用い, アワヨトウ幼虫のクチクラのメラニン化に対する効果を検討したところ, leucopyrokinin, Lom-MT-II, -IIIは, いずれも幼虫当たり1∿100pmolで濃度依存的に顕著なメラニン化誘起作用を示し, なかでもLom-MT-IIが最も強い活性を示した.今回の結果は, MRCHの活性発現部位がFXPRLアミド配列に存在することを支持するものである.
- 日本農薬学会の論文
- 1993-02-20
著者
-
栗原 政明
理研
-
満井 喬
理研
-
Fonagy Adrien
The Institute Of Physical And Chemical Research (riken)
-
満井 喬
The Institute of Physical and Chemical Research
-
SCHOOFS Liliane
Zoological Institute, Katholieke Universiteit Leuven
-
DE LOOF
Zoological Institute, Katholieke Universiteit Leuven
-
松本 正吾
The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN)
-
栗原 政明
The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN)
-
永峰 俊弘
The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN)
-
永峰 俊弘
理研
-
松本 正吾
Department Of Agricultural Chemistry Kyoto University
-
De Loof
Zoological Institute Catholic University Of Leuven
-
Schoofs Liliane
Zoological Institute Catholic University Of Leuven
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