幼若ホルモン様物質 NC-170 のヨコバイ類の変態, 産卵, 胚子発生に対する影響
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概要
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ピリダジノン環を有する新規JHM, NC-170は, ツマグロヨコバイをはじめとする4種のヨコバイ類の変態を強く阻害し(ID_<50>=5.2×10^<-11>∿3.7×10^<-12>g/larva), その活性はJH-1の10∿30倍であった.更に, NC-170は, ツマグロヨコバイ成虫の産卵には影響を与えないが, 4 ppm以上の茎葉散布で産下された卵の孵化を強く阻害する.これは, 卵内に取り込まれたNC-170が胚子発生の初期の生理現象を攪乱し, その結果, 孵化が阻止されるものと想像された.NC-170のJH様作用がツマグロヨコバイの野外個体群に与える影響を調べたところ, 100 ppmの茎葉散布により, 6週間以上にわたってその密度を低く抑え, NC-170の防除剤としての可能性が示唆された.この効果は, NC-170の稲体上での長期の残効性に, 大きく依存しているものと考えられた.
- 1991-08-20
著者
-
満井 喬
The Institute of Physical and Chemical Research
-
桜井 成
The Institute Of Physical 〓 Chemical Research
-
満井 喬
東京農業大学総合研究所
-
Mitsui T
The Institute Of Physical And Chemical Research
-
春山 裕史
日産化学農薬事業部
-
三宅 敏郎
The Institute of Physical 〓 Chemical Research
-
春山 裕史
Shiraoka Research Station of Biological Science, Nissan Chemical Ind. Ltd.
-
小倉 友幸
Central Research Institute, Nissan Chemical Ind. Ltd.
-
三宅 敏郎
同生物科学研究所
-
小倉 友幸
日産化学中央研究所
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