キス魚肉の貯蔵に伴うたたきだんごの特性変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
新鮮な小魚肉の特性を長期間保持できる貯蔵方法を見いだす目的で,魚肉を異なる方法で貯蔵し,貯蔵中の魚肉の含有タンパク質や遊離アミノ酸の変化および加熱調理後のたたきだんごの物理特性と食味特性を調べた.新鮮キス肉のタンパク質と遊離アミノ酸含量は各々17.1%と1.02%であったが,一週間貯蔵する間に両値とも徐々に減少した.加熱調理後のたたきだんごの破断力や硬さの変化は,全魚を氷水貯蔵した場合に最も大であり,すり身にして冷凍・冷却貯蔵した場合には小であった.食塩を加熱前に加えてだんごをつくると,たたきだんごの物理特性および食味特性が向上した.新鮮なキス肉でつくったたたきだんごの特性を長く保持させる最もよい魚肉貯蔵方法は,食塩添加すり身をつくり冷凍貯蔵する方法であった.
- 名古屋女子大学の論文
- 1987-03-01
著者
-
大羽 和子
中部大学
-
大羽 和子
名古屋女子大学家政学部
-
小野 真知子
名古屋女子大学
-
早川 裕美子
名古屋女子大学
-
石田 亜里
名古屋女子大学
-
中垣 孝子
名古屋女子大学
-
大羽 和子
名古屋女子大学大学院
関連論文
- 食育の観点からみた箸の持ち方と食事マナー
- ブロイラー胸肉の遊離アミノ酸含有量と肉の軟化に及ぼすブロメライン処理効果
- 鶏肉の貯蔵・加熱調理に伴うヒスチジン含有ジペプチド(アンセリン・カルノシン)およびDPPHラジカル捕捉活性の変化
- 食塩摂取量に関する研究(第6報) : 小・中学校の調理教材について
- 食塩の摂取量に関する研究(第7報) : 高等学校の調理教材について
- 食塩過剰摂取防止に関する調理学的研究(第1報) : 1日あたりの食塩摂取量の検討
- ジャガイモ塊茎の生育および冷却貯蔵に伴うビタミンC量および合成酵素活性の変化
- ジャガイモ塊茎のビタミンC含量およびその合成酵素活性に及ぼす貯蔵温度の影響
- きゅうりのスライスおよび塩漬けに伴うビタミンCおよびその酸化酵素活性の変化
- 塩漬け野菜におけるビタミンC減少のメカニズム
- 新鮮ハーブのビタミンC量、DPPHラジカル捕捉活性およびポリフェノール量
- 魚肉冷蔵中のATP関連物質の分解に対する塩類の抑制効果
- カレーの機能性
- スプラウト類のビタミンC量,ラジカル捕捉活性および豆苗子葉部の調理性
- インドカレー,洋風カレーのラジカル捕捉活性および嗜好特性
- 東海地区における食材・食べ物の廃棄の実情と食スタイルの実態調査
- オレガノ葉のポリフェノール化合物
- 緑豆もやしアスコルビン酸オキシダーゼの部分精製および塩類による活性阻害の様式
- 食の安全性に関する意識調査および食中毒予防の実態調査
- 黒緑豆もやしアスコルビン酸オキシダーゼの主要アイソザイムの精製と塩類による阻害様式
- 大根3品種のVC量およびその合成・酸化酵素活性の貯蔵中の変化
- 食品成分の変化に関する酵素学的・調理科学的研究(平成14年度 学会賞受賞記念論文)
- 食塩によるポリフェノールオキシダーゼ活性の阻害メカニズム
- 市販新鮮野菜および惣菜のビタミンC量 : HPLCポストカラム誘導体法による定量値
- 莢付き未熟豆の冷却貯蔵にともなうビタミンC量の変化
- 新鮮野菜,冷凍野菜および市販惣菜のビタミンC量 : DNP比色法とHPLC法による定量値の比較
- 若い調理科学研究者に期待する
- 塩類によるアスコルビン酸オキシダーゼの阻害メカニズムの解明
- 新鮮ハーブの抗酸化性とポリフェノール量の相関性 : 第1回 近畿支部, 東海・北陸支部合同研究発表会
- ヒドラジン比色法およびHPLC法で測定した市販の新鮮野菜および加工調理済野菜のビタミンC量
- ブロイラー胸肉の遊離アミノ酸含有量と肉の軟化に及ぼすブロメライン処理効果
- Mung bean の発芽に伴うアスコルビン酸及びその合成・分解酵素活性の変動 : 植物
- 馬鈴薯のL-ガラクトノラクトンデヒドロゲナーゼの精製と性質 : 酵素
- 野菜の塩漬けに伴うビタミンCの減少機構 : 東海・北陸支部 第1回研究発表会講演要旨
- 塩類が野菜の酸化酵素を阻害するメカニズムの解明
- カット野菜のビタミンC量およびその合成・酸化に関与する酵素の活性
- 遺伝子工学的手法を用いたビタミンC高含有野菜の作出
- サツマイモ L-ガラクトノラクトンデヒドロゲナーゼ遺伝子の発現
- 菓子製造の原理に関する研究(第3報) : カステラの老化現象の機構とその防止
- 名古屋女学院短期大学に於ける在学生の栄養調査
- 家庭に於る食品の貯藏に関する研究 : 第1報ポリエチレン包装による食品の貯蔵
- 食育の観点からみた箸の持ち方と食事マナー
- 食材の調理と健康増進(記念シンポジウム,創立40周年記念)
- 東海・北陸支部の活動報告(支部活動,創立40周年記念)
- 真空調理に伴う植物性食品の抗酸化機能成分の変化
- ロースト鶏腿肉の理化学特性および嗜好特性
- 生野菜のおいしさと健康維持機能 (特集 生食の美味しさと安全性確保)
- 松永澄夫著, 『食を料理する哲学的考察』, 四六版, 269ページ, 定価2,000円+税, 東信堂
- 飛騨地方の山菜利用状況(第3報) : 飛騨・奥美濃地方の山菜利用状況における地域的関連性および特異性について
- 食塩摂取量に関する研究(第5報) : 名古屋地方給食施設の食事の食塩量
- 調理師の資質向上のために選定した図書
- 矢作川流域における職業別栄養・食品摂取状況
- 矢作川下流の漁業地域における生活実態調査 : 栄養・食品摂取状況について
- 食品鮮度に関する研究 : 第II報 鶏卵貯蔵に関する数学的一知見(越原春子先生記念号)
- 食品鮮度に関する研究 : 第1報 鶏卵貯蔵に関する数学的一知見
- 鶏卵の劣化について
- B-6 油脂を熱媒体とした野菜の加熱調理とビタミンC量(第2回 東海・北陸支部,近畿支部合同研究発表会)(支部だより)
- 油脂を熱媒体とした野菜の加熱調理とビタミンC残存量
- 岐阜県山岡町における細寒天の製造と利用の現状
- 甘しょの調理開発に関する研究(第6報) : 紫色,橙色,黄色系の甘しょを用いたポタージュの性状と食味
- 東海地域の伝統的和菓子について : 愛知県内における寺社参詣の土産用和菓子
- 甘しょの調理開発に関する研究(第5報) : アントシアン,カロテン,フラボン系統を用いたコロッケの特性および副材料の検討
- 中国雲貴高原に発生する食用茸類の種類とその調理法(第2報)
- 甘しょの調理開発に関する研究(第4報) : カロテン,アントシアン,フラボン系統のジュース,ポタージュ,コロッケへの利用について
- 中国雲貴高原に発生する食用茸類の種類とその調理法 第1報
- 甘しょの調理開発に関する研究(第3報) : ジュースへの利用について
- 甘しょの調理開発に関する研究(第2報) : 低でんぷん・低糖分品種について
- チシャの新品種「ヘルシーPAO」の利用に関する研究(第2報)
- 甘しょの調理開発に関する研究(第1報) : 甘しょ入り鶏肉ソーセージについて
- 魚肉だんごの素材になるすり身の品質制御 : 低温貯蔵中の品質劣化に対する食塩の抑制効果
- チシャの新品種「ヘルシーPAO」の利用に関する研究(第1報)
- 志摩地方における甘しょの利用状況
- 中国南部における甘薯の利用
- 調理からみたサツマイモの利用(第2報)
- キス魚肉の貯蔵に伴うたたきだんごの特性変化
- 調理科学と酵素
- 未熟豆の冷却貯蔵にともなうビタミンC量の変化に及ぼす莢の影響
- ルイボスティの利用に関する調理科学的研究
- 健康茶ルイボスティの嗜好特性
- 大豆素材添加食パンの製パン性, 物性および食味特性
- 食パンの物性および食味特性に及ぼす緑黄色野菜粉末添加の影響
- いちじくジャムといちごジャムの食味特性と嗜好性の比較
- いちじくワインの食味特性と嗜好性
- 大根の品種および部位別VC含有量に及ぼす貯蔵温度の影響 : 東海・北陸支部 第1回研究発表会講演要旨
- 麺の食味特性・物理特性に及ぼす生地の脱気およびα化処理の効果
- 野菜類のアスコルビン酸オキシダーゼ活性(植物-代謝, 代謝調節-)
- 麺(うどん)のおいしさを決定する要因 : 官能評価による解析
- ジャガイモ塊茎の冷却貯蔵および切断に伴う活性酸素消去系酵素の活性変動
- 循環型社会を目指す食の営みを!
- 野菜の切断・放置, 生食調理に伴うビタミンC量およびアスコルビン酸オキシダーゼ活性の変化
- クマリン類の生合成
- 新鮮野菜のアスコルビン酸オキシダーゼ
- 貯蔵,切断および加熱調理に伴うジャガイモのビタミンC含量の変化
- VII. 私の考える調理学 : 未来の展望,提言を含む
- 魚肉冷蔵中のイノシン酸分解に関与する2酵素に対する塩の阻害様式
- 魚肉すり身
- 中麺の食味特性・物理特性に及ぼす生地の脱気およびα化処理の効果
- 新鮮野菜および調理野菜の食する時点におけるビタミンC量
- 罹病植物におけるファイトアレキシン生成・蓄積機構の酵素学的研究
- カレーの機能性