日本の都市型保健所における保健活動の変遷 : 1935年から1999年までの東京都中央区の活動
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概要
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本研究は,日本の都市型保健所の活動を時代背景と健康問題を含めて記述し,プライマリヘルスケアの視点から分析して,保健活動および保健婦活動の変遷を明らかにすることを目的としている。日本最初の都市型保健所である京橋保健館(現中央保健所)の活動を研究対象とし,京橋保健館が開設された1935 (昭和10)年から1999 (平成11)年までの当該地区の健康問題と保健活動に関する史料ならびに日本の公衆衛生および保健婦活動に関する文献を基にした歴史的アプローチを用いた。京橋保健館開設に先立つ都市部における保健活動を含め,1871 (明治5)年から1999(平成11)年までの保健活動,関連法令・規則等の年表を作成した。保健活動はプライマリヘルスケアの要素で分類し,活動形態別に記載した。年表から中央区における地域保健活動の時代区分を試み,1) 1935年から1945年まで(第2次世界大戦前),2) 1945年から1955年まで(戦後10年),3) 1956年から1974年まで(高度経済成長期),4) 1975年から1988年まで(高齢化),5) 1989年から1999年(高齢社会インフラ整備)の5つに区分することができた。そして,これらの時代は,第2次世界大戦をはさんだ1935年から1955年が健康転換第1相,高度経済成長期から人口の高齢化に向かった1956年から1988年が健康転換第2相,高齢社会を支えるためのインフラに目が向けられている1989年から現在が健康転換第3相に相当することが明らかになった。
- 聖路加看護大学の論文
著者
-
成瀬 和子
聖路加看護大学:元国際協力事業団
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酒井 禎子
新潟県立看護大学
-
菱沼 典子
聖路加看護大学
-
田代 順子
聖路加看護大学
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森 明子
聖路加看護大学
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押川 陽子
聖路加国際病院
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成瀬 和子
国際協力事業団
-
田代 順子
聖路加看護大学 国際看護学
-
田代 順子
聖路加看護大学 看護学部
-
酒井 禎子
新潟県立看護大学:元聖路加看護大学
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